一本釣り漁師になりませんか❕

06.21



夏休みの子供達。海子丸は飛び込み台となります。おチビちゃんは根性試し、成長の夏です。

久々に雨が降る朝に、その雨よりも更に久々に、ブログを書いています。
(昨日の『漁業研修生募集』の投稿は管理者にお願い(ライン)して投稿したものなのでした)

近頃は夜明けも早く、延縄漁をする事が多くなり、帰港後も色々と仕事に追われ、お家に帰ってお風呂に入りご飯とビールを頂くとバタンキューの毎日です。

さて、昨日お知らせさせてした漁業研修生の募集です。

主に我々古里地区7名の漁師たちが指導を行い、1年から3年の研修をうけ、その後は独立して自分の船と自分の腕で稼ぐ漁師になる為の研修です。
一般の漁業求人と大きく違う点は、『オーナー漁師になるための修行をお手伝いしますよ』という点です。

現在は漁業後継者対策という事で様々な公的な支援制度があり、移住から研修、独立時の漁船購入まで幅広い助成が受けられます。

振り返ると私が上対馬に移住したのはもう16年前です。ホントにあっという間です。
神奈川で暮らしている時に『一本釣り漁師』に憧れて全国の自治体や漁協に問合せたり、時には足を運んだりしましたが、
水産会社の募集はあっても、ほぼ個人経営で営まれる、この一本釣り漁での募集はありませんし、当然見ず知らずの者を乗せて仕事を教えてくれる方などありえませんでした。
東京で行われる今回のようなフェアにも参加しましたが、その頃は事務局の方々も、「いきなりその道はあり得ない、どうしてもオーナー漁師になりたいのなら先ずはその地に引越して水産業に従事し、5年後、10年後独立を目指すしかない」
と助言頂きました。

まず、一本釣りで生計が立てていける漁場がある事が第一ですが、『家族』と生きていく上で最も大切な『環境』も、この対馬を選んだ大きなポイントでした 。五島や甑島、山口の見島など水産会社の募集がありましたが、運良く上対馬で定置網漁の従業員を探しているとの情報を得て、2日間の体験乗船や、面接を受け対馬に移住した次第です。
もちろん、どの面接でも「ホントは釣り漁師がしたい事」は親方さんにしっかりと伝えました。
「定置やってもその気が変わらないなら、俺が漁師を紹介してやる」そう言われる程、定置網も魅力のある、誇りの持てる漁業なのです。

長くなりますがもう少しこれまでを振り返ります。

そして16年前、妻と、犬の花ちゃんも移住しました。
仕事、住まい、花ちゃんに至るまでいろんな事が「そんなははずじゃ・・・」
28歳の私と26歳の妻にはそれはもう新鮮な毎日でした!

仕事は一生懸命 に、がむしゃらにしました。先輩のおじ様方から逆にそんなに頑張らなくていいんだよと言われる位に。
だけど、そんな日々を過ごしながらも、漁協で水揚げされる一本釣りの魚や先輩方を目にし、1日も早く自分で稼ぐ漁師なりたい!という想いが強くなっていきました。

仕事をしながらも、独立の方法がないか県の機関に問合せたり、他県で独立漁師の研修制度がある事を知り、問合せたりしていました。

そして、長崎県が任命している『漁業師』という指導者が上対馬町にも数名いて、紹介して頂き、漁師も後継者不足になってきているから、やる気があるのなら出来る事は協力したいと言って頂きました。

それから数ヶ月間、色々と模索しながら、1日も早く自分の船を持ち漁をしたいとの想いは強くなっていくので、
親方さんにも「他への移住も考えていますが、できればこの島で、一本釣り漁師になりたいです」と相談しました。
親方さんも「そうか、よそにいかないでこの島で頑張ったらいい、だけどお前が思っている程甘くないぞ、ダメだったら 又雇ってやるよ」と言って頂きました。本当に感謝しています。

数ヶ月後、会社を辞め、その後は漁業師を始め、先輩方の船に乗せてもらったり、漁協が経営するブリの買付け漁
に乗ったりしました。
もちろん現在のような研修制度はありません。貯金はどんどん減っていく一方です。基本的には建設会社でアルバイトをしながら休みの日に漁の勉強をするといった感じでした。その頃お世話になった建設会社には今でも公私ともに本当にお世話になっています。浜の海子部屋も持ち主はその方なんです。

なんだかんだで移住して3年目には『海子丸』が誕生しました。そうそう長男も誕生しています!
最初に購入した漁船は進水25年の年老いた船でした。今後、移住して漁師を目指す方の為にあえて記しますが、
350万円、丸々、漁協の信用事業を受け、購入しました。

しかし、流石にその船では先輩方の真似をするにはあまりにも古く、一年間の漁船ローンよりも修理代の方がずっと多くかかりました。
その船で1年間漁をし、「なんとかやっていけそうだ」という思い。
又、先輩方の助言や後押しも受けて、思い切って現在の海子丸を購入しました。
中古船ですが今度は1,300万円。1年間の実績でギリギリ借りれる金額でした。
他にも購入して乗り始めるまでに船の改造などで300万円程、なんだかんだで一隻目の海子丸の借金を合わせると2,000万円超える事になりました。(こんな詳細を書くには恥ずかしい。)正直無謀でした。今より漁もありましたし、若さゆえんですね。もう一度繰り返すかと問われたら『NO』でしょうね。

しかし、現在は手厚い助成制度が構築されています。本人のやる気と家族をはじめとした方々の支えと理解があれば
漁師を目指す環境は整っています。資源の問題はありますが、陸上の仕事だってなんだって、明日は保証されていませんよね。

『家族の支え』

と書きましたが、そこが一番大切だとつくづく思います。

私も妻の理解と支えがあってこそです。
そして、
私の両親もそうですが
妻の両親の応援と理解が本当に大きかった。今も大きいのですが。

これから漁師になるので国境の島に行きます。娘さんを下さい。
そんな男によくもまあ大切な娘さんをくれたものだと一番驚いたのは私の両親、兄姉でした。

又、受け入れて頂いた地域の方々と、仲間の漁師達。 自分が培った漁法や漁場を教えてくれ、漁だけではなく地域で生きていく事を導いてくれました。
すくすくと育った15歳、12歳、6歳の3人の成長も私達二人ではなく、地域の方々と対馬の雄大な環境の賜物だと思っています。

漁師に興味を持ち、志そうと思っている方がいるのなら、先ずは気軽に問い合わせて下さいね。

多分、というかきっと、というか必ず、逃げ出したくなるような事もあり、本当に良かったのだろうかと思う事もあるでしょう。私だって未だに思ったりする事もない事もないくらいです。

しかし、どんな仕事も生活も、いつだって悩みは尽きないものです。尽きないものですよね?
漁師にも島の生活にも都会と同じように、いやそれ以上に人間関係、社会生活があります。

自分の船を持ち、自分の腕、考えで魚を釣り上げ、その魚をお金に変えて生きていく。それが我々個人漁師です。
充実した毎日です。

生きていく事。大地に恵みに生かされている事。それを感じながら出来る仕事『漁師』

興味をお持ちの方、上対馬古里地区でお待ちしております。

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【海子丸 連絡先】 TEL:090-69126255 TEL&FAX:0920-86-3586 tsushima.kaikomaru@gmail.com ※漁に出ていて電話に出れない 場合は固定電話にご連絡ください





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