アワビ資源

08.11


7月の後半から高気圧に覆われ、凪が続きます。対馬で漁師になって以来、経験のない長さです。

対馬には「盆北」という言葉があります。
お盆の頃になると北風が吹き始め涼しくなるという意味で、実際に10年前は寒くて泳ぐのが辛かったり、
この頃になると夜は半袖では寒かったりしたものです。
そして、この先1週間も凪の予報。

同じように海水温も上昇しており、表水面温度は30度を超え、現在も日に日に上昇しています。
海藻は枯れ、生息するサザエは上を向いて転がっていたりします。
特に浅場の海藻は焼けたように枯れ、残った海藻もイスズミやアイゴなど、南方系の魚に喰われてしまっている所が多くみられます。

それでも所によってはクロメやアラメが茂っております。
先日の素潜り漁ではそのような「餌」がある、実績のある瀬を潜ってもアワビは殆どいませんでした。
アワビがいる場所は割れ溝や石の下の他に独特の雰囲気があるもので「ここは間違いないだろ!」と思った所さえも。

近年の「少ない」レベルではなく今年は「商売にはならない」レベルでした。

これは海藻が枯れ、漁業者にすると視界が開けアワビが見つけやすい状況となった数年前の大漁が大きな影響のひとつだと考えています。
アワビが増えたわけではなく、年々少なくなっている資源を大漁する。その後に待ち受ける現状は当然今年のような状況です。
ブリやマグロと違い、回遊しないアワビはどこかから泳いできてはくれません。
私は当事者です。その当時、仲間ともこのような状況を推測して、会話していました。
しかし、たった7日間の漁、他にも多くの決まり、自然条件の中での漁獲圧。この程度の事で資源の枯渇が起こるとすると、
アワビや貝類などを漁業資源としてとらえる事自体できなくなってしまいます。
私が権利を持つ地区では、私を含め殆どの漁師が途中で素潜り漁を辞め、通常の他の漁に切り替えました。
海藻はまだまだあるし、春に放流した稚貝や、今年残ったアワビが秋に産卵してまた来年以降繋がることを願っています。

夏休みになると海子丸が停泊している港では地区中の子供達が集まり泳ぎます。一昨年から小中高校生が集まりだし、帰省した人達も交じり、多い日には数十人が漁船や堤防から飛び込み遊んでいます。
先日はおんぼろイカダで漂流していた子供たちが保安庁にマイクで呼びかけられたいました。でも気を付けて遊びなさい!みたいな感じで、保安部さんも粋なもんだと思ってしまいました。

4歳の次女は最近なんでもネーネーの真似をしたがります。
そして今年はとうとう漁船から飛び込みました。飛び込むまでは何分も自分と戦っていたようですが、浮輪付とはいえやるもんです。
長男が泳げるようになったのはいつだったかな?私も底が見えない海で泳げるようになったのは小4位だったと思います。

夏休みの最後にはキャンプもしないといけないし、私のお腹以上に、真っ黒に日焼けしながら成長する子供たちの夏はまだまだ続きそうです。

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水深3メートル付近でアワビを見つけ獲り方を習う息子ですが底にさえたどりつけないのでした。いやはや。

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潜った後にどうしても息を吸い込み、シュノーケルを使えない娘は泳いでいるのか溺れているのか分からないほどバタバタしているけど、
母ちゃんの隣で何十回ももぐりシッタカやミナを沢山獲りました。海で泳ぐのが大好きな彼女です。沈みながら笑っているくらいです。

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下を見ては下がる、を何分も繰り返していたようです。

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そして彼女は鳥になりました。
その日の夜は自慢話が続きました。たぶん保育園でも。

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【海子丸 連絡先】 TEL:090-69126255 TEL&FAX:0920-86-3586 tsushima.kaikomaru@gmail.com ※漁に出ていて電話に出れない 場合は固定電話にご連絡ください





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